帰宅してすぐ暖かい!? 自宅の空調を外出先から操作したければコレを使うべし
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ITライター・山口真弘の気になるグッズラボ
帰宅してすぐ暖かい!? 自宅の空調を外出先から操作したければコレを使うべし
~スマートリモコン、Nature「Remo mini」レビュー
2018年12月04日
TEXT:山口真弘(ITライター)
ここ1年ほど、新製品が続々と登場し、ホットなカテゴリになっているのが、スマートリモコンと呼ばれる製品です。名前からも分かるようにリモコンの一種で、さまざまな家電製品の赤外線リモコンの信号を学習し、スマートフォンから操作できることから、この名前がつけられています。
家電製品がスマホから操作できるというのは、実際に使ってみるとかなり便利です。あらゆる家電製品の操作をスマホに一元化できるのはもちろんのこと、見通しのよい場所にスマートリモコンを設置しておけば、スマホとスマートリモコンの間はWi-Fiで信号が伝送されますので、通常のリモコンのようにひとつひとつを家電製品に向けて操作しなくても済みます。
そして、なによりスマートリモコンにしかできないのが、さまざまなセンサと連動しての自動運転です。今回は、これからの季節に間違いなくライフスタイルを快適にしてくれる、エアコンをはじめとした暖房器具の自動運転について、売れ筋のスマートリモコンである「Nature Remo Mini」を例に紹介しましょう。
上位モデル「Nature Remo」より若干小ぶりなパッケージ
本体のほか給電用のUSBケーブルが同梱されます
裏面。赤外線が届きやすい見通しのよい位置に設置します
エアコン以外にもさまざまな家電製品を登録できます
家電付属のリモコンの電源ボタンを押して信号を学習します
温度や湿度、照度、人感センサなど多彩なトリガーが使えます
コントロールの方法は、大きく分けて3つあります。まず1つ目は、温度センサーを使ったコントロールです。
これは指定の室温よりも低くなった場合に、自動的にエアコンの運転を開始する、という方法です。普段はなるべく暖房をつけないようにしているけれども、冬場でとくに気温が低い日だけは自動的にエアコンを入れたい、というケースに役立ちます。朝起きたらとんでもない寒さで、身体はすっかり冷えていて、こころなしか風邪っぽい……という事態を未然に防げるでしょう。
これに近い用途としては、自宅でペットを飼っていて、外出中につねに暖房をつけっぱなしにするわけにはいかないけれども、あまりにも室温が下がりすぎるとペットの命に関わりかねない……というケースにも役立ちそうです。ちなみに温度や風量、風向きなどは自由に設定できます。
もちろん夏場であればこれとは逆に、指定の室温よりも高くなった場合に運転を始めることもできますし、また上位モデルの「Nature Remo」では、温度以外に湿度をトリガーにすることもできます。加湿器や除湿機の運転と組み合わせるのも一興でしょう。
温度をトリガーに、どの家電を操作するか設定します。ここではエアコンを登録しています
ここでは20℃を下回ると「Remo mini」経由でエアコンを操作するよう設定しています
2つ目は、スマホのGPSとの連動によるコントロールです。例えば自宅から500mの範囲を指定しておき、スマホがその境界線を超えて外に出たらエアコンをOFF、中に入ったらエアコンをONといった具合に設定しておけば、エアコンを消し忘れたまま出勤しても自動的にOFFになるほか、帰宅の際に自宅まで500mまで近づけば自動的にONになります。
こうしておけば、消し忘れにもつながるほか、自宅まで500mのところまで来た時に暖房が入るため、帰り着く頃には部屋をいち早く暖まっている、というわけです。一人暮らしの人や、出社および帰宅の際に自宅に家族が誰もいない場合にはぴったりでしょう。
距離は自由に設定できますので、例えば自宅から数百m離れたところによく足を運ぶコンビニがあり、そこに往復するだけでエアコンをON・OFFされるのは困るのであれば、範囲を1kmに広げるなど、生活圏に合わせてカスタマイズするとよいでしょう。
スマホの位置情報をトリガーにしてエアコンなどの自動運転を行えます
地図上で半径を円で指定できますので、最寄り駅についたらオンという設定も簡単です
3つ目は、スケジュール設定による自動運転です。曜日および日時指定での運転が可能ですので、自宅のエアコンを18時になったらオン、22時にオフ、といった具合に指定のスケジュールに基づいた自動運転が行なえます。むしろこちらは照明や、あるいはテレビを自動的にオンにするといったコントロールに使うほうが、利用シーンが広がるかもしれません。
これ以外に、上位モデル「Nature Remo」のみの対応となりますが、人感センサーによるコントロールも面白い機能です。モーションセンサーの反応がなくなって30分経過することをトリガーに、家電製品をコントロールできますので、部屋が無人になって30分後にエアコンや照明を自動的にオフにするという使い方が可能になります。家電製品のスイッチの消し忘れ、および省エネに効果があります。
またこれも「Nature Remo」のみの対応ですが、照明については、照度センサーと組み合わせ、日が暮れてきたら部屋の明かりをオンにするという使い方が考えられます。さらに小規模な使い方として、部屋の明かりをオンにした時に、ベッドサイドの読書スタンドを連動してオフにするといった使い方もできるでしょう。
スケジュール設定での自動運転も可能です。オフにするルールは別個に設定します
人感センサに30分反応がない時に家電をオフにできます。「Nature Remo」のみ対応します
ところで、この1年ほどで多くのスマートリモコンが登場している背景には、音声で家電製品をコントロールできる、いわゆるスマートスピーカーとの連携が可能なことが大きな理由としてあります。例えば今回の例で言えば、エアコンを登録しておくことにより、連携先のスマートスピーカー「Amazon Echo」に「アレクサ、エアコンをオフにして」と声を掛けることで、音声だけで操作が行えるというわけです。
これはたしかに便利な機能ではありますが、操作になるべく手間がかからないことを重視するのであれば、スマートリモコン単体で前述のような温度やGPSなどをトリガーとした自動運転の環境を構築し、その補助としてスマートスピーカーによる音声操作を組み合わせるのが、順序としては正解でしょう。
いまAmazon Echoや、Google Homeをはじめとしたスマートスピーカーがブームになっていることで、製品選びの順序があべこべになっている印象がありますが、むしろ自動運転のための機能がどれだけ充実しているかを中心にスマートリモコンを選び、それにスマートスピーカーを組み合わせるのが、本来あるべき姿と言えます。
スマートスピーカーから音声で操作することもできます。左はAmazonの「Echo Dot」
「Nature Remo」(左)との比較。本体サイズのほか、搭載センサの種類が異なります
今回紹介した「Nature Remo Mini」および上位モデルの「Nature Remo」は、これらスマートスピーカーとの連携にも対応できるほか、スマートリモコンと呼ばれる製品の中でも、センサーの種類が豊富に備わっていること、また動作が安定していることが大きな特徴です。温度センサーを内蔵したスマートリモコンはそれほど珍しくはないのですが、本製品(と上位モデルのNature Remo)は複数のセンサーを搭載しているため、それだけさまざまなトリガーを設定でき、カユいところに手が届く操作が可能になります。
また本製品は、ここまで紹介してきた設定まわりの画面がスタイリッシュで、レスポンスが高速なことも、個人的におすすめできる理由の一つです。家電製品の快適な自動運転環境の実現を目指し、スマートリモコンの導入を考えているのであれば、見逃せない選択肢だと言えるでしょう。
@memo
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