BanbaYa備忘録 ロジクールの最上位ワイヤレスマウス「MX Master 3」を分解して進化っぷりを徹底検証したレビューが登場

参照元  GIGAZINE

ロジクールの最上位ワイヤレスマウス「MX Master 3」を分解して進化っぷりを徹底検証したレビューが登場

参照URL  https://gigazine.net/news/20191222-logicool-mx-master-3-2s/

ロジクールの最上位ワイヤレスマウス「MX Master 3」を分解して進化っぷりを徹底検証したレビューが登場

日本ではロジクールブランドとして知られるLogitechのハイエンドマウス「MX Master」シリーズに、2019年9月27日からワイヤレスマウス「MX Master 3」が登場しました。ベンチャーキャピタルのBolt.ioで、ベンチャー企業らの製品開発支援を行っているエンジニアのEric Weinoffer氏が、希望小売価格1万3500円もする高級マウスを分解した結果から、MX Master 3が1世代前のモデルに比べてどれだけ進化したかをまとめています。

Logitech MX Master 3 vs 2S Teardown: Our favorite mouse got even better – The Bolt Blog
https://blog.bolt.io/logitech-mx-master-3-vs-2s/

◆ホイールの改善
これがMX Master 3です。

さっそくMX Master 3のカバーを取り外したのがこれ。

Weinoffer氏が最も顕著な進化だと感じたのが、「MagSpeed電磁気スクロール」機能を搭載したホイールです。

1世代前のMX Master 2Sはホイールを回転させたときのノイズ音が不評だったとのことですが、MX Master 3はほぼ無音のまま「1秒間に1000行のスクロール」が可能だとのこと。一方で、マウスの中央にあるモードシフトボタンを押すことで、ホイールを回した時の抵抗がない「フリースピンモード」と抵抗感がある「ラチェットモード」を切り替えられるので、手応えが欲しい場合や精密なスクロールがしたいときに重宝します。

MX Master 2Sのカバーを取り外してみるとこんな感じ。

ホイールユニットを取り出すと、ホイールの後ろに大きなモーターが付いているのがわかります。このモーターは、ホイールモード切り替えを制御するためのカムを動かすのに使用されているもの。また、ホイールの外周には柔らかいゴムが取り付けられています。

一方、MX Master 3のホイールユニットはすっきりしています。これは、磁気でホイールの動作を制御する「MagSpeed電磁気スクロール」機能の搭載により、ホイールとカムを物理的に接触させる必要がなくなったため、モーターも不要になったのが理由です。また、MX Master 2Sのホイールにあったゴムがなくなったおかげで、ゴムの劣化による使用感の変化や、ゴムにくっついたホコリなどの粒子がマウスの内部に入り込む心配もなくなりました。

Weinoffer氏は「Logitechにとって、ホイールを電磁気によるものに切り替えるのは容易なことではなく、おそらくかなり多額の研究開発費を投じているはずです。しかし、それに見合ったメリットはありました」と述べて、ベンチャーキャピタルらしい観点からLogitechの判断を称賛しました。

◆インターフェースの改善
また、エルゴノミクスを考慮した改善点もポイントです。左のMX Master 2Sの2つのサイドボタンは、1つのボタンを分割したようなデザインになっていて、押し分けづらかったとのこと。一方、右のMX Master 3では2つのボタンがきちんと独立しています。

マウスを後ろから見るとよく分かるように、MX Master 3ではマウス左側面の張りだした部分がなくなっているので、親指を無理に動かさなくてもサイドボタンを押せるようになったとのことです。

Weinoffer氏はマウスのカバー部分であるハウジングの裏面にも着目。補強のためのリブ(骨組)が減ってすっきりしていることから、「ハウジングを設計したエンジニアのスキルの向上、または経験豊富なエンジニアの採用により過剰なリブが減っているので、プラスチックの成形機の寿命が大幅に改善しているはずです」と指摘しています。

また、プラスチックの成形技術が向上したおかげで、ハウジングをぎゅっと握るとたわむほどの柔軟性が実現。

これにより、親指で押すジェスチャーボタンの使用感がアップしているとのことです。

◆エレクトロニクス
エレクトロニクスの部分にも進歩がうかがえます。MX Master 2Sのプリント基板は2つに分かれていますが……

MX Master 3は一体化しています。中央にある光学センサーの型番は「PMW3816DM」でMX Master 2Sと変わらないとのこと。一方、Bluetoothモジュールは、MX Master 2Sの「nRF51802」に比べてメモリが倍になった「nRF52832」にバージョンアップしており、新たにBluetooth 5に対応するようになったとのことです。

また、筒状のコンデンサを見ると、4つの部品でがっちり固定されているのが分かります。このコンデンサは、パナソニック製の防振コンデンサで、最大30Gの加速度の揺れにも耐えるという代物。本来は自動車向けのパーツを採用することによって、素早いマウス操作を行ってもパーツが外れないようになっています。

◆まとめ
Weinoffer氏は総評として「MX Master 3の進歩には感銘を受けました。特にホイールの改善は、Logitechのたゆまぬ進化へのこだわりと、部品点数を減らしつつユーザーエクスペリエンスを維持する試みの両方が生かされた技術的な偉業です。内部の電子部品の配置や基板の面積が劇的に変化しているにもかかわらず、私がLogitechを愛用する理由である素晴らしい信頼性と精度はそのままです」と述べて、MX Master 3の性能を絶賛しました。

MX Master 3はAmazon.co.jpから購入可能で、価格は記事作成時点では税込1万5000円です。

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December 22, 2019 at 03:16PM